漢方治療について
当院では以前から漢方を利用して治療にあたっております。

漢方治療とは、西洋薬を使って十分な効果がみられない、西洋の医学では治療対象にならない訴え、症状に対し、漢方薬を利用して、患者さんの訴えの緩和、治療につなげようとする治療方法です。

人間には、体質的・遺伝的・年齢的な差異が有ります、しかし西洋医学はそれら因子にあまり大きな配慮はなされません。

東洋医学は人それぞれのその人の違いを考慮して治療にあたります。いわば“オーダーメードの治療”といってもいいでしょう。

たとえ話をすると、西洋薬は害虫に蝕まれた木を救うため殺虫剤を利用することに似ています、一方、漢方薬はその木の不調を日差しが悪い・水はけが悪い・土壌の栄養が良くないととらえ、これを直して、木を元気にして害虫に強い状態に変え、救っていこうとする考えと言えます。

これを人間の体に置き換えれば、人間が本来持つ自己回復力（免疫力など）が十分発揮できる環境を作り出し、病気の改善に結びつける、それが漢方治療といえるでしょう。

現在当院では今後流行が予想されるインフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症や呼吸器疾患、花粉症等のアレルギー疾患、消化器疾患に加え、精神神経、循環器、婦人科の分野にも漢方治療を行っています。

“自身が持つ免疫の力を高め、体内の過不足を調整し、即効性が有り、副作用が少なく、加えて西洋医学では扱わない訴えに対応する”

意外な漢方治療作用の体感を提供できたらと考えております。